スイス・リヒテンシュタインの入国事情(2026年10月時点)
リヒテンシュタインとスイスは、どちらもシェンゲン協定に加盟しています。スイスはEUの加盟国ではありませんが、シェンゲン圏の一部として同じ入国ルールが適用されます。日本国籍の方は、観光などの短期滞在であればビザ(査証)なしで入国できます。この記事は2026年10月時点の情報をもとにしています。
1. 日本国籍者の基本ルール
日本のパスポートで、リヒテンシュタイン・スイスを含むシェンゲン圏に入る場合、ビザは不要です。滞在できるのは、どの180日間をとっても合計90日以内です。出国時のパスポートは、出国予定日の時点で有効期限が3か月以上残っていることが求められます。
2. 入国審査の変化:EES(出入国管理システム)
2025年10月12日から、EUの外部国境では電子式の出入国登録システム「EES(Entry/Exit System)」の運用が始まり、2026年4月10日に全面運用へ移行しました。入国のたびに指紋と顔写真が登録され、パスポートへのスタンプは順次この仕組みに置き換わります。2026年の夏は、この新しいシステムの影響で空港の入国審査に長い行列ができ、乗り継ぎ便に間に合わなかったという報告もありました。空港へは時間に余裕を持って到着してください。
3. ETIAS(欧州渡航情報認証システム)はまだ導入されていません
ETIASは、ビザ免除で入国する国の旅行者がシェンゲン圏に入る前に、オンラインで事前申請する仕組みです。導入されると、スイスとリヒテンシュタインも対象になり、日本国籍の方も申請が必要になります。料金は1件20ユーロで、認証の有効期間は3年間、またはパスポートの有効期限までです。
ただし、2026年10月時点ではETIASは稼働していません。EUは公式サイトで「現在は運用されておらず、申請は受け付けていない」と案内しています。2026年8月には開始時期を未定とする発表があり、2027年以降になるとの見方もあります。EUは開始の数か月前に日付を発表するとしています。外務省も2026年8月26日付で、現時点では手続きは不要と案内しています。
導入後のポイントは次のとおりです。
- 陸路の入国も対象です。フランスやイタリアなど隣国から列車や車でスイスに入る場合も、最初にシェンゲン圏に入る時点で認証が必要になります。
- 1回の申請でシェンゲン圏を周遊できます。スイスと周辺のEU加盟国(フランス、ドイツ、イタリアなど)をまわる場合も、国ごとに申請する必要はありません。
注意:ETIASを名乗る有料の申請代行サイトや、「今すぐ申請すると優先される」といった勧誘には応じないでください。現時点で申請できる正式な窓口はありません。料金の請求があった場合は、支払わずに公式サイトで確認してください。
4. 出発前の確認ポイント
- パスポートの有効期限(出国予定日から3か月以上)を確認する
- 過去の滞在日数を含め、直近180日間で90日を超えないか計算しておく
- EESの指紋・顔写真登録があることを想定し、入国審査には余裕を持つ
- ETIASの申請を名乗るサイトには登録・支払いをしない
- 渡航直前に、スイス外務省(EDA)の日本語ページや外務省・EUの公式サイトで最新情報を確認する
この記事は一般的な情報の提供を目的としており、法的な助言ではありません。滞在条件は渡航目的や個人の事情によって異なります。実際の渡航前には、在日スイス大使館など公式の窓口で必ず最新情報をご確認ください。
情報更新日:2026年10月22日